久留米の整骨院、純心整骨院です!
交通事故に遭ったときに起こる怪我の1つとして「ダッシュボード損傷」というものがあります。
今回はそのダッシュボード損傷についてお話します。
ダッシュボード損傷とは?
運転席や助手席で膝を曲げた状態のまま乗車中に自動車どうしの追突などで後方から強い力が加わって膝がダッシュボードに打ちつけられ、その衝撃で股関節が後方に押され股関節後方脱臼を発症します。
なぜ、股関節の脱臼が起こるかというと、大腿骨が関節包を突き破り、長軸方向(腰椎に向かって)押し上げられ股関節脱臼および寛骨臼(大腿骨が収まっている凹んだ部分)の骨折も起こしてしまいます。
このことを「ダッシュボード損傷」といいます。
ダッシュボード損傷は別名「ダッシュボード・インジュリー(dashboard injury)」とも言います。
症状
股関節の脱臼になるため、脱臼部位の痛み・腫脹・股関節の異常可動域(内側に以上に曲がる状態)となり、大腿骨(ふとももの骨)が押し上げられている場合はふとももは短くなっています。
治療と後遺症
股関節後方脱臼は麻酔下で外れた大腿骨頭を寛骨臼にはめ込みます。脱臼に骨折を合併している「脱臼骨折」の場合は観血的にねじ釘で骨折寛骨臼を固定します。骨折を伴っている場合は骨折片が坐骨神経を圧迫し、坐骨神経麻痺を引き起こす可能性もあります。
太ももの骨は3本の血管により栄養を送りこまれていていますが、脱臼によりこの血管を損傷すると太ももの骨に栄養や酸素が供給できなくなり、太ももの骨が壊死に至ります。
この壊死に至るまでが約24時間といわれているので股関節脱臼を24時間以内に整復しないと、予後は悪く、この太ももの骨の壊死が高確率で発生します。
また、骨折が伴っている場合は、骨の骨片が体内に散らばってしまって坐骨神経麻痺なども起こしてしまいます。
人工骨頭に置換された場合、この骨頭の耐久性が10年と説明されていることがありますが、事故後の極端な肥満が克服できない場合、まれに再置換を行うそうなので気にしないでいいみたいです。通常の生活であれば10年で再置換はあり得ないことみたいです。
また、このダッシュボード損傷は股関節だけではなく、ダッシュボードに膝をぶつけた際に膝の靱帯も断裂してしまうこともあります。
まとめ
今回は交通事故に関した「ダッシュボード損傷」についてお話しました。
交通事故に関連した記事はこちらもご覧ください♪
また、純心整骨院については「エキテン」でも配信中♪
純心整骨院
住所:久留米市梅満町1009-1-103
TEL:0942-38-5666