久留米の整骨院、純心整骨院です!
「胸郭出口症候群」という言葉をご存じでしょうか?胸郭出口症候群というのは肩~腕にかけての運動や感覚に密接に関わる神経や動脈が障害を受け、肩・腕・手のしびれや痛み、手の動かしにくさなどを自覚するようになる状態です。肩こりとして自覚されることもあります。
胸郭出口症候群はなで肩や巻き肩の女性の方に多くみられますが、筋トレなどをよく行う鍛えている男性に発症することもあります。胸郭出口症候群は日常生活での体の使い方に関係しているので日頃から規則正しい健康的な生活スタイルを意識することが重要と言われています。
胸郭出口症候群の原因
首には食道や気管、神経や血管、筋肉などの多くの組織が密集しています。腕を動かしている神経や腕に栄養や酸素を送りこんでいる血管は胸郭出口と呼ばれる所を通って首から腕に向かって走行しています。胸郭出口を通過する重要な神経として「腕神経叢」があります。
また、大事な血管として「鎖骨下動脈」や「鎖骨下静脈」があります。
胸郭出口にはいくつかの狭い空間があり、そこで神経や動脈が圧迫されることがあります。神経や動脈が胸郭出口で圧迫されることで「胸郭出口症候群」が発症します。
胸郭出口の狭い部分(狭窄部位)の3カ所
- 斜角筋と呼ばれる首の筋肉で構成されている部分
- 鎖骨と肋骨の間
- 胸の筋肉である小胸筋と肩甲骨との間に構成される部分
このような狭窄部位で神経や動脈が圧迫される可能性が高く、それぞれ「斜角筋症候群」「肋鎖症候群」「小胸筋症候群」といった名前があり、それらを総称して【胸郭出口症候群】といいます。
神経や血管が物理的な圧迫を受けて起こる胸郭出口症候群ですが、なかには「頚肋」と呼ばれる先天的(生まれつき)な肋骨の遺残物が原因となって発症することもあります。頚肋が存在すると、腕神経叢や鎖骨下動脈がより圧迫を受けやすい状態になるため、胸郭出口症候群が発症します。
胸郭出口症候群は長時間、悪い姿勢で座っていたり、睡眠不足やストレスなどが重なったりすると発症しやすくなるとも考えられます。また、なで肩や巻き肩であることや重いものを持つ習慣なども胸郭出口症候群の発症に関連します。
胸郭出口症候群の症状
胸郭出口症候群は、いわゆる肩こりとして自覚されることがあります。腕や手に分布する神経や血管が圧迫されることで発症するため、神経症状として首や肩、腕にしびれやちくちくする感覚、刺すような痛みを感じます。
神経症状はさらに指先や体幹にもみられることがあります。神経障害が持続すると筋力低下も出現し、運動機能にも影響が生じます。具体的には、握力の低下・指先などの細かい作業の低下などが起こります。血管の症状としては、血行の悪化から皮膚が白くなったり、青紫色になったりします。血行障害で痛みや感覚障害が誘発されることもあります。
胸郭出口症候群のテスト法
胸郭出口症候群では、身体の状態に対する検査が重要です。検査と言ってもレントゲンやMRIなどの画像診断ではなく、「徒手検査法」という検査方法を用いて行います。このテスト法では神経や血管が圧迫されやすい体勢をとることから、圧迫に関係した症状の誘発を確認します。
アドソンテスト
鎖骨下動脈の圧迫を誘発されるように首を動かした状態で深呼吸を行い、手首の橈骨動脈の脈が弱くなるかを確認します。一般に「斜角筋症候群」の有無を判別することに使用します。
ライトテスト
両方の腕を上げ、神経や血管が圧迫されやすい状態とし、手首の橈骨動脈の脈が弱くなるかを確認します。一般に、「小胸筋症候群」の有無を確認することに使用します。
エデンテスト
両肩を後下方へ牽引し、胸を張らせて手首の橈骨動脈の脈が弱くなるかを確認します。一般に、肋鎖症候群の有無を確認することに使用します。
胸郭出口症候群の治療
姿勢の悪さが胸郭出口症候群を誘発することがあるため、良い姿勢を保つ必要があります。
純心整骨院では、そういった姿勢を治すための施術を行っております。また、日常生活での姿勢の保ち方や意識・行動も含めてお伝え致します。重いものを持ち上げることも要因となるため、可能な限り重いものをもつことは避けましょう。さらに、睡眠不足やストレスも関連していると言われているため規則正しい生活を意識することも重要です。上記の内容に加えて、肩周辺の関節可動域を広げることや、筋肉を緩めることも重要になってきます。
まとめ
いかがでしたか?胸郭出口症候群は肩こりの症状と勘違いしてそのままに放置してしまう方も多いです。今回の記事をご覧になって少しでも気になる方はぜひ純心整骨院にご連絡ください。
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